S字フックとナット

機織りあるある
キレイに縦糸張ったはずだけど
織ってるうちに糸の密度や撚りの動きで
1本だけ少し緩んできたりします
大幅に垂れ下がるほどという事はないけど
1cmくらいの誤差が出る事もまれにあります
そんな時の救世主、S字フックとナット
 
元々は随分昔に書いたことがあるかも?
京都のお店で、この糸のたるみを取るための
重し(しず輪)を買おうとしたら、お店の人に
「買わんでも、他のもんで代用しはったらええですやん」
と言われ売ってもらえなかった(笑)経験から編み出した
ホームセンター生まれのアイデアです
 
これがなかなか、結構小回りがきくというか
小さい問題点には小さくフックを載せるだけ
小さいたるみにはナットを1つ、2つと追加するだけ
糸の特性に合わせて量を調節できるのと
ナットは小さくても金属なりの重さがあるので
糸が切れない程度に重しもかけられて
無事縦糸の張りを均等に保てます
 
勿論最初からキレイに、1つの狂いもなく全部揃えて
出来ればいいけれど、そうは行かないこともある
バッチリ出来たと思っても、織りだしたら少しずつ狂い
「ここだけなんか気持ち悪い」そう感じる1本も出ます
それが単純に自分の技術不足なだけではなく
織機の傾きとか湿度とか、繊維が弱くなってた所とか
いろんな事情があり、それをどれだけカバー出来るかにも
織りの出来上がりの良し悪しに繋がっていく訳で
日夜ホームセンターとか100均に行くとつい見ちゃう
ナットもまさか自分の重さを使って生地が出来上がるとか
思わずこの世に生まれてきたんだろうなぁ(笑)
#天仙工藝 #手織り #機織り #重し #weaving 

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